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死の恐怖を感じない理由

生きる意味はある。
生きる目的はある、と仏教では断言されています。
あると思うとか、
ないと思うとか、
こうだと思うとか、
自分で探さねば成らないとか、
そういうことは仏教にはありません。

親鸞聖人の書き記された教行信証にもありません。
あると断言されています。

あるヨーロッパの学生が、親鸞聖人の教行信証を知りたくで、日本に来ました。
ある外国語大学に留学して、日本に1年間滞在して本当の生きる意味を探します。
生きる意味の答えが大事だと思ったのです。
実際、これ知らないと生きていけません。

NHKで、哲学者に人生相談という番組があります。
いい質問がたくさんあります。
ある時、死がテーマとなりました。
ある芸能人は、死が怖くないということを言っていました。
死の恐怖がないそうです。
余命一ヶ月になったらそういう人いるでしょうか。

そんなことを言う人は、私は死なないと思っているのです。
それなら、分かります。
だから、死が怖くないのです。

ところが質問者は、死は怖いといっています。

自分の存在意義(レゾンデートル)が知りたいという質問を出してきます。

これは、人生を考えている人の質問です。
悩んでいるが答えが分からないから質問しているのです。

ところが、答える人はそれがあまり大事だと思っていないので、
はぐらかしていました。

死を見つめるのは難しいのです。

しかし実際には今日死ぬか、明日死ぬか、分からないのです。
今日死ぬかもしれないのになぜ生きるか、
そこに本当の生きる意味があります。




by sakyamuni | 2019-11-02 18:00 | 無常