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弘法大師作?いろは歌に秘められた諸行無常

いろは歌は漢字で書くとこうなります。

「色は匂えど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ
 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔いもせず」

いろは歌の前半4分の1の意味は、
どんな満開の桜も一晩の嵐で散ってしまう
ということです。

色は匂う」というのは、文学的表現で、満開の桜をイメージしています。
しかしそれも必ず散っていきます。
桜は大変はかないものです。
あっという間に散ってしまいます。

一体この世の中で常なるものがあるだろうか、ありませんよ。
諸行無常ですよ、ということです。

而も、誰が、とありますので、
あなたはどうかということです。

人間の命も続きません。
永遠に生きる人もないし、永遠に権力を持つ人もありません。
桜から入って、あなたの命も続きませんよ、と歌われています。

私たちの人生に非常に関係の深い歌が、
一番最初に文字を習うときに教えられているのです。

ついでに言うと、誰が作ったかはわかりませんが、
弘法大師ともいわれています。

そして、「おそらくこれを元に作っていることに間違いはない」
と言われているのが
諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽」という
2600年前に説かれた仏典に出てくる言葉です。

この仏教の言葉も、
前の半分二行と、後の半分二行で分かれています。

いろは歌も、前半後半で分かれています。
諸行はこの世のものです。
全てのものは無常ですよ、続きませんよ、
この世の全ては続かないんですよ。

全てのものはこれ、生滅のものですよ、
法とはものです。
できたときがあれば、消えるときがあるものだ、
ということです。

私たちは、生まれたからには必ず死にます。
そんなことくらい知ってるよと思う人が多いのではないでしょうか。

「勉強しよう」と思ったときもあったけど、続きません。
「こんな楽しいゲームはない」と思っても、
「飽きたな。もっと新しいのがほしいな」
と思います。

「2とか3が出たらほしいな」
前のでは満足できなくなった。
だから満足が続きません。

「生まれたら死ぬ、それはそうだろ」と思います。
ギネスに載る人でも120歳切るくらいで、
戸籍ができてから120歳になったのは、
人類でフランス人女性1名です。

必ず死ぬということは、分かっているといいますが、
本当に分かっているでしょうか。

「知っている」のと「分かっている」のは同じではありません。
死は、宣告されて初めて分かるのではありません。
もうあなたは死ぬことになっているのです。




by sakyamuni | 2019-10-13 18:00