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いろは歌に歌われる現実とは?

いろは歌の前半はこういう歌です。
色は匂えど散りぬるを我が世誰ぞ常ならむ

これは、現実を教えられたものです。
現実とは何かというと、一切は続かないということです。
仏教の言葉でいうと、諸行無常ということです。
これは、仏教だけに明らかにされた、仏教が真理であるあかし、三法印の一つです。
諸行無常は現実ですので、これを否定することはできません。

いろは歌にも出てくるほど、日本人の考え方の中心的なものになっています。
これは日本人の無常観です。
倫理の教科書にもあります。
いかに無常観が日本人に深く浸透していたかが分かります。

しかもすべてが続かない中でも、最大の問題は、自分の命が続かないということです。
これは、自分がやがて必ず死ぬということです。

こう言うと、現実だとは思うけど、いつ死ぬか分からない、とか言っていたら暗くなるでしょう。
どうせ死ぬなら、明るく生きましょう、と思います。

知っているんだけど忘れるようにしようと思います。

それで本当に知っているといえるのでしょうろうか?

この人生最大の問題が、本当に自分のこととして分かっていたら、
忘れることできないはずです。

例えばあと1カ月の命と余命宣告を受ければ、
忘れられないはずです。

忘れないように、考えないようにできるのは、
その恐ろしさが分かっていないからです。

その無常という現実を直視して、はじめて
変わらない、本当の幸せに向かって歩み始めることができるのです。



by sakyamuni | 2019-09-03 12:00 | 無常