地獄・餓鬼・畜生……輪廻転生

まず三悪道を離れて人間に生るること、大なるよろこびなり。
身は賤しくとも畜生に劣らんや、
家は貧しくとも餓鬼に勝るべし、
心に思うことかなわずとも地獄の苦に比ぶべからず。
(横川法語)

地獄餓鬼畜生の三つの世界を三悪道といわれている。
三悪道を離れて人間界に生まれたること大いなる喜びなり
といわれているのは、
畜生界と人間界を比べてみても、数において相当違う。

人間が人口爆発といっても、アリよりは少ない。
種類だけでも沢山ある。
海の中のサケといっても、沢山卵をうむ。
マンボウの仲間には10億もの卵を産む。
そうすると畜生界の数は測り知れない。

ハツカネズミは1週間で5匹くらい産む。
ハツカに一回増えていく。
1年間に15回産むらしい。
こういうような計算をすると一年間で276億になる。

畜生界においても数え切れないほど数がある。
まして単細胞生物まで数えていたら、人間界の衆生には比べ物にならない。

昆虫対人間の比が10億対1といわれてた。

そういう所をなぜ私はアリに生まれてこなかったのか。
そういうところから有
ること難い。

仏説によると、畜生界より餓鬼界のほうが圧倒的に数が多く、
その餓鬼界より圧倒的に多いのが地獄界

涅槃経には
「三悪道に生まれるものは大地の土の如し、
人間界に生まれるものは爪の上の土の如し」

生物的な確率からいってもそうとう有ることが難い。

さらに、身分が卑しいことを悩んでいる人があっても、
人間の残飯をあさっている野良猫や野良犬よりはるかにマシであり、
思いどおりにならないといっても、
朝から晩まで地獄の責め苦を受けるのに比べたらはるかにマシである。

ちなみに修羅界というのは激しい争いの世界。
天上界というのは、楽しいことが比較的多い。
天人の5衰といわれて、やがて必ず衰えていく。
いづれも迷界。
本当の幸せがない。
だからぐるぐる経巡っている世界。
これを六道輪廻という。
輪廻転生ともいう。

これらの世界はいづれも心が生み出す世界。
肉体が消滅世界があとにその世界
にいくということもできますが、今人間界にいるあいだにも、
今日は心が修羅界にいるとか、
同じ人間であっても、その心によって流転している。


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by sakyamuni | 2017-09-22 12:00 | 仏教 | Comments(0)