一生過ぎ易し

さればいまだ万歳の人身をうけたりということを聞かず。
(蓮如上人 白骨の章)
確かにうちのおばあちゃん1万2321歳という人など
見たことも聞いたこともない。

一生過ぎやすし。
今に至って、誰か100年の形体を保つべきや。

当時は人間50年といわれていた時代。

我や先 人や先

ほとんどの人は「人や先、人や先」だと思っている。
誰かが死んだと聞いたらやっぱり人や先、人や先と思う。
少しまじめに考えた人でも「人や先我や先」と思っている。

蓮如上人は「我や先、人や先」
自分がまず死んで次に人が死んでいくんですよ。
「鳥部山昨日の煙今日も経つ眺めて通る人いつまで」
自分もいつか必ず死んでいかなければならないんですよ。

今日とも知らず明日とも知らず
早ければ今日、明日死んでいかなければならないんですよ。
今日死んでいく人の中に、朝、これが最後の朝食かと泣きながら
食事をしてきた人があったであろうか。
今朝の私達と同じ心。
これで最後かと思って家を出た人はいない。
みんな「行って来ます」
行って、帰って来れると思っている。
しかし、そう思っていた人が実際に今日なくなっている。

後れ先立つ人は本の雫、末の露よりもしげしといえり
私たちも送れて死んでいく人、先に死んでいく人がいるが、
みんな遅かれ早かれ死んでいかねばならない

「散る桜、残る桜も散る桜」
死んでいく人々の姿は、雨がざーっと降ると幹を伝って流れていく雨水。
それよりも人間が死んでいく様子は激しい。
仏の苦しみ
実際に統計では一秒に4、5人の人が、この地球上では亡くなっていると
いわれている。
私もその中に入るということがある。


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by sakyamuni | 2017-09-17 12:00 | 無常 | Comments(0)