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三願転入の19願


三願転入は親鸞聖人だけの体験ではない。
この人は必要ない、2つで良いと言うことはない。
十方衆生と約束されている。
だからすべての人がこの順番で三願を通る。

阿弥陀仏の48願の中の19願
設い我仏を得んに、十方の衆生、菩提心を発し、諸の功徳を修し、
至心に発願して、我が国に生れんと欲わん。
寿終るの時に臨みて仮令大衆と囲繞してその人の前に現ぜずば、正覚を取らじ。

「発菩提心」とある。
菩提心とはどんな心か、
無常を観ずるは菩提心の一なり
「よーしやるぞ」と言う奮発心
「よーしやるぞ」といってもいろいろある。
何をやるか。

菩提に向っての奮発心、本当の幸せに向っての奮発心。
菩提とは阿耨多羅三藐三菩提。

世が無常とわかればわかるほど、常住、真実の幸福になりたい。
無常を観ずるは菩提心の一なり

「修諸功徳」
19願の最も大事なところ。何をするのか。
善いことをやりなさい、ということ。

「至心に発願して、」
至心、真面目に真剣に。発願、願いを起しなさい。
真面目に願いを起しなさい。

わが国、弥陀の浄土に生まれたい。と言う心を起こしなさい。

こういう心、信心で、こういう行いをしなさい。
至心発願欲生我国が、19願の信心。

修諸功徳が19願の行。
まことの心で、わが国に生まれたいと願いなさいよ、

そういう人には、臨終に。
大衆、これは諸仏・菩薩、迷った衆生ではない。
この弥陀が、諸仏菩薩に取り囲まれて、その人の前に迎えに行く。
もし、迎えに行かなかったならば、この弥陀は正覚を取りません。

寿終るの時に臨みて仮令大衆と囲繞してその人の前に現ぜずば、正覚を取らじ
これが救いの内容。

一生懸命善を遣った人には、命終わるときに迎えにいってやろう
行う行者の側から言うと臨終に迎えに来て下される。

どこへか。
浄土へ連れていってやる、という事です。
しかし、この場合は化土。
これは自力ですから、
たとえこの通りに実行できても化土にしか行けない。


★p437
「修諸功徳の願」となづく、
「臨終現前の願」となづく
「現前導生の願」となづく
「来迎引接の願」となづく
「至心発願の願」となづくべきなり。

臨終に其の人の前に現れるから、臨終来迎といわれる。

大事なのは、善の勧めと言うこと。
心も自力、善も自力、だからどれだけ頑張っても化土にしか行けない。
しかも臨終来迎。死ぬまでわからない。
平生業成ではない。
死ぬまで不安、本当に助かるのだろうか。

明らかにこれは方便の願。


by sakyamuni | 2017-07-12 12:00 | どうしたら助かる?