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人生の目的を果たしたとき



シドニーオリンピック金メダリスト高橋尚子、
一回の公演会で100万円。

マラソンのランナーというのは、ゴールを切った時に、
なんともいえない喜びを感じます。

そして、高橋尚子選手もそうだけれど、
マラソンって、話題になった。

女子陸上で、金メダルは発、やんややんや、大フィーバー。
講演会が始まるぞ、というのに、テレビに釘づけ。

あんなにきつい練習、止めようと思った。こういう人が殆どですよね。
だけど、そこを頑張ってよかった。

高橋尚子選手、独走でテープを切った時、ルーマニアのシモン。
あと300M400Mゴールが長ければ、高橋負けていた。
なんとか勝てた。

一方ルーマニアのシモンは、これはいける、あとちょっとであった、
と言っていた。

悲しみも、喜びも、ゴールを切った時。
遂に、ゴールを切った高橋尚子が、手を振っている。
ところが、小出監督がいない。
監督はどこ?と探していた。
最後に競技場に入ってくる通路でようやく会って、抱きあうように、喜んでいた。

監督に、よく頑張ったね、言ってもらう、以上の喜びはない。
足の長さが違うそうだから、違う靴を作った。
特別のメニュー。

同じようなライバルで、出れなかった人って一杯いるんだよね。
そうなるといまや、自分だけの勝負ではない。
そういうような人の為にも自分は勝たなければならない。
それというのも、ゴールを切った瞬間に、
何度も止めようと思ったこともあったけれど、
ここに来るためにやってきたんだ、という喜びが起きる。

ですから、それとは、比べようもないものですが、
無碍の一道に出て仏法聞けてよかった、
という身になって、
あぁ、私はこの身になる為に生まれてきたんだな、
と阿弥陀仏の本願力によって知らされる。

さしずめ、五木寛之の書いた人生の目的、
摂取不捨の利益も知らないような人が、考えた、
みんな、どう生きるか、というレベルを出ないものです。

摂取不捨の利益にあずかった時に初めて、
この身になる為に私は生まれてきたの、とハッキリする世界です。

それを、なんとかして、知らない人に、知ってもらおうと、
お釈迦さまも親鸞聖人も説き続けてこられた。




by sakyamuni | 2017-06-11 18:00 | 生きる意味