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物を言え

蓮如上人仰せられ候、「物を言え物を言え」と仰せられ候、「物を言わぬ者は恐ろしき」と仰せられ候。
「信不信ともにただ物を言え」と仰せられ候。「物を申せば心底も聞え、又人にも直さるるなり。ただ物を申せ」
と仰せられ候。(御一代記聞書87番)

蓮如上人が、仰有った。
物を言え…とにかくしゃべりなさい。
いまさらこんな事聞いたら…と思わないこと。
「物を言わぬ者は恐ろしき」
聞くは一時の恥じ。聞かぬは多生の恥じ。

「信不信ともにただ物を言え」と仰せられ候。
信心決定した人は、自ら救われた世界を大いに語らねばならないし、
まだのひとは、理解したところまでは話をしなければならない。

よく、
「自分はまだ仏法をよく理解していません。だから人に話をするのは遠慮します」
と言うのは、仏法精神に適っていない。

聞けている人ほど、親鸞聖人の教えを聞きたいと思って集まってきている人。
その人に、親鸞聖人の教えを話する。
それならば何の問題もない。
自分の信仰について話をする。ということになると、それはやり難い。
親鸞上人の教えを聞きに来たのでないという人もいる。

そういう人に話をする時はあなたの本心が
親鸞聖人の教えを聞きたがっているから、
その本心に話をしているんだという気持ち。
大いに法を語る。これは素晴らしい。

我が信心は人の信心はいかがあるらん」とは、
私の信心は自力の信心か他力の信心かを沙汰する。
信心決定した人、していないとかを沙汰するのでない。
そんな事は沙汰できない。

法の上で、信心とはどんなものかということについて沙汰をする。


by sakyamuni | 2017-05-31 18:00 | 実践